毎日使うお箸。子どもにも正しく使えるようになって欲しいと思いますよね。でも、いざ使い方を教えるとなると、不安も多いのではないでしょうか。お箸の使い方に関する基本をお伝えしつつ、「お箸っていつから使わせればいいの?」「失敗しないお箸の教え方って?」といった、よくあるパパ、ママの疑問にお答えします。
お箸の正しい持ち方を今いちど確認
お箸を持つ場所は、箸先から約3分の2の部分です。子どもに教える時は、「1センチくらい手からはみ出るくらい」と教えるとよいでしょ。お箸は鉛筆の要領で持ち、下のお箸は中指と薬指の間に入れて固定し、物をつまむときは、中指と人差し指と親指で上のお箸を動かし、下のお箸は動かさないようにします。
お箸のトレーニングはいつから?
お箸の正しい持ち方を教えるのは3歳を過ぎたころがよいと言われています。年齢はあくまでも目安ですので、実際には子どもの手先の発達段階に合わせてスタートしましょう。鉛筆を持つように正しい持ち方で、スプーンを使えるようになってきたら、その子にとってお箸を使い始めるベストなタイミングです。
また、お箸をうまく使えるようになるためにも、最初は持ちやすいお箸を選ぶことが大切です。特に大切なのはお箸の長さです。手に合ったお箸のサイズは「親指と人さし指を直角に広げた長さ(=あた)×1.5」と言われています。目安は、2・3歳で13cm、4歳で14cm、5歳で15cmです。
お箸のトレーニングを成功させるために
トレーニングのコツは、何といっても「お子さんが楽しい!」と思えるように親子で楽しんで練習をすること。よく耳にするのが大豆などの豆を箸でつまんでお皿に移す「豆運び」ゲームですよね。最初から「豆運び」は難しいので、「豆」の代わりに、スポンジを小さく切ったものなど、やわらかくて掴みやすいものから始めてみましょう。
伝えていきたい食事のマナー
日本の食文化には、「嫌い箸」といって不作法とされる箸使いがあります。食事中の箸使いは、意外と心にのこるもの。だからこそ、皆が気持ちよく楽しく食事ができるよう、作法にも気を配るのが大切ですね。お箸をうまく使えるようになってきたら、少しずつ子どもに伝えていきましょう。
移り箸
いったん取りかけてから、ほかの料理にお箸を移すこと
迷い箸
どの料理にしようか迷い、箸を料理の上で動かすこと
指し箸
食事中、箸で人やものを指すこと
渡し箸
食事の途中でお箸を食器の上に渡し置くこと
寄せ箸
遠くの食器をお箸の端で手元に引き寄せること
日本の食文化とも密接に関わるお箸。パパ、ママも日頃の使い方を見直しつつ、子どもにも正しい使い方やマナーを伝えていけるといいですね。でも、焦りは禁物です。子どものペースに合わせて、親子で楽しく学んでいきましょう。この他にも、不作法とされるお箸の使い方がたくさんあります。農林水産省のHPでチェックしてみましょう。
「お箸の使い方」
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1605/spe2_02.html